屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

実は私の家は高校から徒歩20分くらいの距離にあって、廿楽くんの家と案外近いのかも?って思ったんだけど。



『僕の家?さっきの公園のすぐ近くだけど』



『えっ?!』



なんて会話が繰り広げられた。



そして、私の家とは真反対の位置にあったっていう…。



でも、電車を使わなくてもいい位置にあったから嬉しいのは変わらない。



それから私は廿楽くんにデートの提案をした。



元々遊びに行く約束をしていたから、2人で悩んだ結果。



ちょうど3日後に近所の大きな花火大会が開催されるという張り紙を見て、即決したのだ。



そうして今日に至る。



水色の浴衣にピンクの帯。



髪の毛もアップにしちゃったりして。



普段しないメイクも、ちょっと頑張ってみた。



…気合、入れすぎ……?



初めてのデートかつ、花火大会という恋人たちにとっての一大イベント。
< 330 / 343 >

この作品をシェア

pagetop