友達婚~5年もあいつに片想い~
「何であんな事言ったの?」

「思った事を言葉にしただけだろう。」

「思った事を口にしたら、ダメな時だってある事、解っているよね。大人だったら。」

そう言ったら、大樹はツンとしている。

「だから、子供は嫌いなんだ。」

その瞬間、大樹は隣にいるのに、言いようのない隙間があるように思えた。

「大樹って、子供嫌いなの?」

「別に。」

「でも今、子供は嫌いだって。」

振り向くと、大樹が冷たい目で、私を見ていた。

「帰るぞ。」

作戦は失敗。

大樹が子供が嫌いな事だけ、分かった。

「大樹。私、一生子供持てないの?」

大樹が立ち止まる。

「私は欲しいよ。大樹の子供。」

大樹は何も言わずに、歩き始めた。

そして私はただ、大樹の後を歩くだけ。
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