友達婚~5年もあいつに片想い~
これ以上何か言うと、大樹が壊れてしまいそうだから、無言で歩いた。

元来た道を戻って、マンションの前まで来た。

「どうする?帰る?」

大樹は背中を向けっぱなし。

「うん。」

「俺、もう少し散歩してから帰る。」

そう言って大樹は、マンションの左側に行ってしまった。

私は何も考えないようにして、家へ到着。

寝室のベッドに、ドサッと身体を預けた。

大樹が、子供に向かってあんな事を言うなんて。

いくら子供が嫌いだって、言い方があるでしょうに。

私の目から、涙がこぼれた。

それよりもショックだったのは、大樹が“子供嫌い”って事。

大樹と結婚した時、温かい家庭を作りたいと思った。

でも、それは大樹と二人だけの家庭ではなく、子供がいて成り立つものだと思っていた。
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