友達婚~5年もあいつに片想い~

改めて結婚してください

そして私は、ある計画を練った。

週末に決行。

「ねえ、大樹。これ、お義母さんに届けたいんだけど、車出してくれる?」

「ええ?もしかして、俺の実家に行こうとしている?」

「うん、してる。」

ニコニコしている私に対して、大樹は表情を歪めている。

「いや、無理。」

「無理じゃないよ。」

「ホント無理。」

「もう!お義母さんと約束しちゃったんだから。」

「はあ?いつの間にそんな仲良くなったの?」

「いつの間にか。」

ふふふと笑う私を、大樹は気持ち悪がっている。

「一人で行けば?」

「私、場所知らないもん。」

頭を掻きむしる大樹は、むしゃくしゃしているんだろうね。

「大樹はいいの?私が勝手に、実家に言っても。」

「分かったよ。車出すよ。その代り俺は、実家に足を踏み入れないからな。」
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