友達婚~5年もあいつに片想い~
翌朝、私は早く起きて、お弁当を作った。

卵焼きにブロッコリー、ウィンナーとありきたりな物だけど、気に入ってくれるかな。

そして、寝室のドアが開いた。

「おはよう。大樹。」

「おはよう……」

大きな欠伸をして、大樹は洗面所に向かった。

結局、引っ越し初日。

お互い自分のベッドで寝て、何もなかった。

何もなかった……

何もなかったって、おい!

昨日が初夜みたいなものじゃないの?

なのに、全く手をつけないなんて。

「あー、怒りが込み上げてきた。」

「えっ?」

ちょうどよく、洗面所から帰ってきた大樹が、聞いていたみたい。

「ううん。何でもない。」

「あっ、そう。」

今の時代、わざわざ新聞を何紙もとって、ペラペラとめくる大樹は、ザ・仕事が出来る人って感じがする。
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