友達婚~5年もあいつに片想い~
「大樹。今、朝食を出すね。」

「あっ、俺いらない。」

お味噌汁をよそう手が止まった。

「……いらないの?」

「うん。いつも食べていないから。」

新聞を読み終わった大樹は、立ち上がるとコーヒーメーカーに水を入れ、スイッチを押した。

「言ってくれれば、私がやったのに。」

「梨衣はゆっくりしていればいいんだよ。いろいろ世話焼かれるの、あまり好きじゃないんだ。」

「そうなんだ。」

ちらっとお弁当を見つめる。

これくらいは、世話焼きに入らないよね。

「着替えてくる。梨衣も仕事だろ。早く準備しろよ。」

「うん。」

まあ、何でもかんでも世話してくれっていう旦那様よりも、自立しているからいいのかな。

そして、スーツ姿で部屋から出てきた大樹は、いつもよりもかっこいい気がした。

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