友達婚~5年もあいつに片想い~
どんなに仕事が忙しくても、ちゃんと食事は摂ってるものだと思っていた。

「あーあ。拍子抜け。」

力なく立ち上がると、私も仕事の準備をした。

大樹のお弁当は、勿体ないからあずにでも持ってってあげよう。


会社に着いた私に、ニヤニヤ顔のあずが近づいてきた。

「ふふふ。ご結婚おめでとうございます。」

「ありがとう。」

デスクに座る私に、あずはそそくさと隣に座った。

「ねえ、どうだったの?昨日の夜は。」

「えっ?」

「昨日引っ越したんでしょ?さぞかし甘い夜だったんじゃない?」

あずは面白そうに、クククッと笑った。

「それがね。全く何もなかったの。」

「……何もって。キスとかも?」

「そう。キスも夫婦生活もない。」

あずは、ポカーンと口を開けていた。
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