友達婚~5年もあいつに片想い~
まあ、あの課長だから、「そう思ってたんだ。」とか言いそうだわ。

「そうだ、お風呂。私先に入っていい?」

「いいよ。」

「ありがとう。」

私はバスタオルと下着を持って、脱衣所に行った。

ついにみんなに、石黒大樹の奥様だって、紹介されるのか。

それもまた、良しとしないと。

お風呂場に行って、シャワーを浴びた。

いつもと違うような気がする時間。

「あー、奥様か。」

結婚したけど、まだ皆にバレていない分、奥様の重圧はなかったけれど、これからはそれが肩に乗るんだ。

大樹って、なまじ人気があるだけに、女の子の視線が気になる。

「あの人が奥さん!?」とか言われたら、私、どんな顔して仕事すればいいか、分からないわ。

「はぁー、お風呂入ろう。」

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