友達婚~5年もあいつに片想い~
「これで結婚記念日を毎年祝うとか。」

「その度に武蔵の顔が思い浮かぶから、いらない。」

「贅沢な奴だな。買ってやるって言うのに。」

今度は武蔵の背中を叩いた。

「じゃあ、これは?」

それは、写真立てだった。

たくさんの模様が飾られていて、とても綺麗だった。

「よし!これで決まり。」

武蔵は箱に入っている写真立てを持つと、お会計に持って行った。

「ありがとう。」

「いやいや、こちらこそ結婚おめでとう。これで肩の荷が一つ降りた。」

「どう言う事?」

「そりゃあ、元カノが結婚して幸せになっているかどうかは、気にするタイプだから。」

私は自然に笑った。

「あのね、武蔵。」

私は、ずっと黙っていようと思っていた話を、武蔵にしようと思った。
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