爪先からムスク、指先からフィトンチッド
「ああ、そこが、気持ちいいのか……」
「あっ、は、い、ここ、き、もちい、いっ」
まだセックスに慣れていない二人は快感を探り合っているところだ。薫樹は芳香を上に乗せ、彼女自身に快感のポイントを探らせている。
少し背中をのけぞらせ、彼女は一定の場所を薫樹の剛直でこすっている。
「恐らく、そこはGスポットと呼ばれているところだろう」
「あ、あっ、あん、ここ、が?」
「なんとなく、わかったから僕が動こう」
身体を起こし、芳香を抱きかかえ、薫樹が上になる。足を開いたまま両膝を抱えさせ、薫樹は腰を固定するように持つ。
狙いを定めゆるやかに、しかしリズミカルに腰を打ち付ける。
「やっ、はあっ、ああっ、き、き、、もちっ、いっ、あっ、あっ――」
「ああ……いい具合だ。香りも強くなってきた……」
遅咲きの二人は香りと快感に溺れて夢中で抱き合う。
ラブローションで肌と肌は滑りよく、結合部分は卑猥な水音をたてる。
「あっ、なん、か、で、出ちゃう、うぅっ」
「出る、のか。出したら、いい――んん」
ぎこちない動きが油を注された歯車のように規則正しく、一定のリズムを刻む。
「も、もぅ、だ、め、あっあっ――」
「――」
芳香の終焉に向け、薫樹は動きを早めると彼女の内部の痙攣が伝わってくる。
「あううっ、ふっ、ううっんん――あ、ああん」
「くっ、うっぅ、むっ、うぅ――」
数秒遅れて薫樹も身震いし、放出した。
身体を重ねたまま、離れず口づけを交わす。
パウダリーで濃厚な花の香りが段々と弱まり、深い森林の湿り気を帯びた空間に変わっていく。
「芳香。とてもよかった」
「私も、こんなに気持ちのいいことが世の中にあったんですね」
「うん。独りではとても知りえなかったな」
激しい時間の後ゆったりとクールダウンさせるようにお互いの身体を撫で合い、感想を言い合った。
「シャワーする?」
「そうですね。結構汗かくものですね」
「君の匂いはソープで洗いたてのようなのに。全く不思議なものだ」
流すのが名残惜しいように薫樹は芳香の胸元の香りを嗅ぐ。芳香は薫樹のてのひらを頬に当て指先を鼻先で弄んでいる。
二人の香りは洗い流されるが、今やすぐにでも生み出される名香になっていた。
5 芳香の実家
二人で話し合った結果、まずは芳香の実家へ挨拶に行くこととなる。
「あっ、は、い、ここ、き、もちい、いっ」
まだセックスに慣れていない二人は快感を探り合っているところだ。薫樹は芳香を上に乗せ、彼女自身に快感のポイントを探らせている。
少し背中をのけぞらせ、彼女は一定の場所を薫樹の剛直でこすっている。
「恐らく、そこはGスポットと呼ばれているところだろう」
「あ、あっ、あん、ここ、が?」
「なんとなく、わかったから僕が動こう」
身体を起こし、芳香を抱きかかえ、薫樹が上になる。足を開いたまま両膝を抱えさせ、薫樹は腰を固定するように持つ。
狙いを定めゆるやかに、しかしリズミカルに腰を打ち付ける。
「やっ、はあっ、ああっ、き、き、、もちっ、いっ、あっ、あっ――」
「ああ……いい具合だ。香りも強くなってきた……」
遅咲きの二人は香りと快感に溺れて夢中で抱き合う。
ラブローションで肌と肌は滑りよく、結合部分は卑猥な水音をたてる。
「あっ、なん、か、で、出ちゃう、うぅっ」
「出る、のか。出したら、いい――んん」
ぎこちない動きが油を注された歯車のように規則正しく、一定のリズムを刻む。
「も、もぅ、だ、め、あっあっ――」
「――」
芳香の終焉に向け、薫樹は動きを早めると彼女の内部の痙攣が伝わってくる。
「あううっ、ふっ、ううっんん――あ、ああん」
「くっ、うっぅ、むっ、うぅ――」
数秒遅れて薫樹も身震いし、放出した。
身体を重ねたまま、離れず口づけを交わす。
パウダリーで濃厚な花の香りが段々と弱まり、深い森林の湿り気を帯びた空間に変わっていく。
「芳香。とてもよかった」
「私も、こんなに気持ちのいいことが世の中にあったんですね」
「うん。独りではとても知りえなかったな」
激しい時間の後ゆったりとクールダウンさせるようにお互いの身体を撫で合い、感想を言い合った。
「シャワーする?」
「そうですね。結構汗かくものですね」
「君の匂いはソープで洗いたてのようなのに。全く不思議なものだ」
流すのが名残惜しいように薫樹は芳香の胸元の香りを嗅ぐ。芳香は薫樹のてのひらを頬に当て指先を鼻先で弄んでいる。
二人の香りは洗い流されるが、今やすぐにでも生み出される名香になっていた。
5 芳香の実家
二人で話し合った結果、まずは芳香の実家へ挨拶に行くこととなる。