キミへの気持ちが消える前に
「華?座りこんで泣いて体調悪かった?」

「だって、嬉しくて。実弘と付き合えることが本当に心から嬉しくて。幸せが溢れてるの」

「華、こっち向いて。俺もう限界だから」

チュ……

私の唇に重なった何かは実弘の唇で。

でも、拒否なんて言葉は浮かばない。

実弘の体温を直に感じられる。

強く抱きしめられて抱きしめて。

私は今この世界中の誰よりも幸せだ。

ありがとう。

こんなにも私を想ってくれて。

こんな私を好きになってくれて。

ずっとずっと実弘のこと好きだから。

ずっとずっと好きでいてください。
< 96 / 126 >

この作品をシェア

pagetop