恋と、嘘と、憂鬱と。


「ねぇ…あの子…、さっき霧谷先輩と一緒に来てたよね」


「やっぱり?なんか仲良さそうだったし…知り合いかな?」


ヒソヒソとそんなやり取りをしながら、私を見て怪訝な表情を浮べるのは、天文部に見学に来ている新入生達。


そして、


そんな生徒達の針のむしろになっている私はかなり肩身が狭い思いをしていた。


15人ほどいる見学者の多くは女生徒で、何人かはクラスで見たことがある子もいる。


しかし、遠巻きに私を見てはいるものの、誰一人として話しかけてくれる子はいなかった。


やってしまった…こんな注目されるの無理なんだけど…真凛ちゃん、早く来て〜!


表面上は気にしていない風を装いながらも心の中で私はパニック状態だ。


その時。


ガラッ


「わぁ。こんなに見学に来てくれたのね!嬉しいわ」


化学室の前の扉が開き、笑顔の峰岸先輩達が姿を現した。

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