恋と、嘘と、憂鬱と。
「はいはい。そしたら、男子は俺たちについてきて〜」
霧谷先輩が、数名いた男子に声をかけ、隣の空き教室に誘導し、化学室を後にする。
その瞬間、数名の女生徒が残念そうな表情をしているのが伝わってきて。
…やっぱり、霧谷先輩達目当ての人が多いんだな…。
と、改めて実感した。
そして、化学室に残った原先輩、針長先輩。そして、新入生の女生徒が私を含め10名ほど。
静まり返った教室内でまず、口火を切ったのは原先輩だった。
「…みんなにまず言っておきたいのは、天文部に興味を持ってくれた理由はここに集まってる人で様々だと思うけど…毎年大多数は、天文部のメンバーに釣られてってパターンが多くてね…?確かに仙道先輩含めモテる人が多いのは事実よ。でも、ミーハーな気持ちだけで入部するのは辞めてもらいたいのよねぇ…去年もそれで、色々あって本当に大変だったのよ〜」
うふふと、笑顔を浮かべているも目は笑っていない先輩に、ほぼ全員が息を呑む。