婚約者を奪われ追放された魔女は皇帝の溺愛演技に翻弄されてます!
それにもうひとつ、ずっと進まないエル様との結婚の話も気になるところだ。あの時の夜会でエル様とは身も心も繋がっていると宣言したのに、先方がなにかにつけて結婚式の 日取りを決めたがらない。
エル様の母である公爵夫人とも、この三年でまだ数回しか会ってないのだ。お義姉様は週に二、三度は公爵家に呼ばれていたのに、この対応の違いに納得いかなかった。でも公爵夫人はきつい性格で、会うと疲れるから特に問題なかった。
「いつまで経ってもエル様との結婚式の日も決まらないし……まったく公爵家だかなんだか知らないけど、わたくしが聖女として嫁ぐんだから文句言わずに認めればいいのよ!」
わたくしが皇帝に求婚されて、その時にせいぜい後悔すればいいんだわ!