婚約者を奪われ追放された魔女は皇帝の溺愛演技に翻弄されてます!

「どうやら教会の関係者が不正を働いていた証拠が出てきた。正しい力量を測るためにこの場で再鑑定している」
「わっ、私はなにもしておりませんっ!!」

 お父様は焦ったように否定する。

 やっぱりそうよね、わたくしたちはなにも悪いことなんてしてないのよ。あらぬ疑いをかけられて、顔色が悪かったのだわ。

「不正を働いたのは教会の人間だ。再度聖女の力を調査して正確に把握したい。協力してくれるな?」
「かしこまりました」

 お父様がなにも言わないので、わたくしが答えて促されるまま用意された調査用の水晶の前に立った。

「ジョルジュ」

 名前を呼ばれて前に出たのは、執政長官のシジョルジュ様だ。水色の髪が涼しげで、いつも紳士的な対応に聖女たちの間では密かに人気がある。

「それではマックイーン嬢、こちらの水晶に触れてもらえますか? 魔力を流して光が強いほど、聖女様の力が強い証になります」
「わかったわ」

 水晶に手をのせてつつがなく魔力を流し込んだ。


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