婚約者を奪われ追放された魔女は皇帝の溺愛演技に翻弄されてます!
淡い光を放って幻想的な光景が目の前に広がる。
「ふむ、なるほど。陛下、マックイーン嬢はレベルAでございます」
「あのレベルとはどのような意味ですの?」
初めて聞くレベルという言葉に戸惑って、思わず尋ねてしまった。今までは教会の神官が水晶を見て聖女かどうか決定していただけだったのだ。渋い顔をしていた補佐官が笑顔を浮かべて説明してくれた。
「レベルとは、わかりやすいように聖女様の力を数値化したものです。マックイーン嬢に聖女の力があるのは間違いございません」
「そうか。ではこの結果をもとに調査を進める。マックイーン嬢はもう下がってよい。ご苦労であった」
「では、よろしくお願いしますわ」
呼ばれた要件はよくわからなかったけど、念願も叶って皇帝陛下にお会いして会話もできた。
これでわたくしの顔も名前も覚えてもらえたに違いない。
わたくしはこれから来るであろう、皇帝陛下からの呼び出しに心弾ませていた。