クリスマス
ふと、目に止まった鏡台。
それは嫁入り道具にと私が持って来たものだ。
そう言えばしばらく使っていなかった。
引き出しの中、整理しておこうかしら。
私は鏡台に近寄り、一番上の引き出しを開けてみた。
中にはいつのものだか分からない口紅やらおしろいやらがあった。
あぁ、これは捨てないとダメね。
そして二段目の引き出しを開けると、中は綺麗に仕切られていて、いくつかのアクセサリーが仕舞われていた。
どれも自分がかつて気に入って身につけていたもので、懐かしい気持ちになった。