太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
…とはいえ、一人になっても解決するわけでもなく。

これはお母さんに聞かないとだよね…



ふぅ…息を整える。

RRRRRR RRRRRR…

『あら、麻依?』

「あっお母さん、今電話してもいい?」

『えぇ、家だし大丈夫だけど。珍しいね、どうしたの?』

「あのさ…お父さんに会ったの」

『お父さんて、義信さん?』

「うん」

『どこで?』

「私の職場の駐車場で…私の彼と話してた。…ちらっと聞こえたんだけど、彼の事を息子みたいなものだ、って言ってた…」

…っ
胸の鼓動が早くなる…
聞くのがこわい…


『…もしかして、麻依の彼って、佐伯 諒くん?歳は麻依より1つ下の』

「えっ…そうだけど……お母さん、諒を知ってるの?」

『名前だけね。…そっか…麻依には話してなかったもんね。…とりあえず諒くんとは何事もなくお付き合いできるから安心していいわ。…そうね、麻依は次はいつお休み?もしこっちに来れたら全部話すわ』

「近いと明日が休みだけど…」

『あら、明日でもいいわよ。会社に来れる?交通費は出すから』

「うん、私は行けるけど…」

『そう、じゃあ11時位でもいいかしら』

「うん、わかった、その頃に着くように行くね」

『悪いわね、じゃあ待ってるわ、おやすみ』

「うん、おやすみ」
プツ…



諒とは何事もなくお付き合いできる、って言ってたけど、一体どういう事なんだろう…


って、一人で考えていてもしょうがない。
明日聞いてから考えよう…

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