本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
ふたりの身長差は二センチしかなく、高身長をコンプレックスに感じている真琴は守也が気にしていたらどうしようかと心配しているが、それについて触れられたことはない。

彼と過ごすほのぼのとした時間に真琴は癒しを感じ、結婚へと希望を膨らませている。

来月には遠方の守也の両親に挨拶に行く予定で、それが済んでからふたりの新居と結婚式場を探そうと話していた。

「唐揚げ弁当にしようかな。この前のデートでマコちゃんが作ってくれた唐揚げ、すごく美味しかった。また作って」

「もちろんいいよ。私、次の土曜日休みなんだけど、守也くんは? まだ桜が咲いているから、お弁当持って公園に行かない?」

「僕も休みだよ。いいね、楽しみだ」

周囲に他の客がいないからデートの約束を交わしており、普段は親しげに話し込んだりしない。

隠しているわけではなく、お互い大人なのでその辺りはわきまえている。

ふたりが恋人関係にあることを、香奈以外の病院関係者はきっと知らないだろう。

弁当を彼に渡して微笑み合ったその時、守也の白衣の腕に女性の手がかかった。

「菅内主任、ちょっといいですか?」
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