"全く興味がない"それだけだった
「ーー何故、俺に素顔を隠していたんだッ!?」

「‥‥」

「父上も兄様も知っていたのか‥?どうして俺には黙っていたんだッ!」


ミケーレが声を上げる。
それを聞いたランドリゲス公爵が静かに口を開いた。


「‥‥それは我々がソフィーアに頼んだのだ」

「は‥?」

「お前も分かるだろう?この美貌で外に出たらどうなるか‥‥間違いなくお前の手に負えまい」

「‥そ、んな」


ランドリゲス公爵がソフィーアに執着する理由。
それはソフィーアの祖母にあった。

祖母はそれはそれは美しい女性だった。
そして、とても珍しい魔法を使った。
男性を虜にしていたソフィーアの祖母は、ランドリゲス公爵世代にとっては憧れだったのかもしれない。

一度、彼女を目にしてしまえば虜になってしまう。

『ベルタのダイアモンド』『ベルタの月の魔女』

ソフィーアの祖母はそう呼ばれ、"傾国の美女"の名を欲しいままにしていた。
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