監察医と魔法使い 二つの世界が交わる時
「まあ、蘭は天才とか自分で言うタイプじゃないし、何より可愛いから!天才とかそうじゃないとか、どうでもいいわ」

ゼルダがそう言いながら蘭に抱き着き、「そうそう〜!」と言いながらルカも抱き着こうとし、星夜が阻止をする。その様子を見てアイビーとソラが笑う。

冬都の中にムクムクと上がってくる感情があった。目の前にいる蘭たちのことをもっと知りたい、そんな気持ちに駆られてしまう。

「ねえ、せっかくだし今からみんなでお菓子パーティーでもしない?もっと蘭ちゃんたちのこと、知りたいな!」

楓の提案に、輝一が「賛成!!」と大きな声で言いながら手を挙げる。凛都も「それはいいね」と頷き、冬都をジッと見つめた。冬都はドキドキしながら口を開く。

「まあ、妖魔もいないしのんびり話をしてもいいんじゃない?」

「なら、色んなお菓子を持ってこなきゃ!」

ソラがそう笑顔で言いながらキッチンへと向かい、その後を蘭が「手伝います」と言いながら追う。
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