純愛ラビリンス
「死ねよブス」

「きもいんだけど」

「さっさと消えろ」


悪口の数々は全部私に向けられたもの


声の持ち主は小学生だったけれど、なんだかとても大きい怪物に襲われている気分だった

誰も助けてくれないという絶望と恐怖が体中を支配して、震える手足は思うように動かせなかった

それでも、いじめられてるなんてお母さんには言えなくて

私は、あくまで学校を楽しんでいる
「普通の女の子」でありたかった

イメージだけでも、そうありたかった

どうしたらやめてくれるだろうって何回も考えたけれど、結局うまくいくことはなくて


思い出せば毎日が地獄のようだった


一生忘れることのない感覚

今でもたまに思い出して辛くなることがある




でも、悪がいれば正義もいるんだと思う


私の前に、ヒーローが現れた
< 9 / 14 >

この作品をシェア

pagetop