冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
ただ、実際に投資となると、資金も必要だし度胸もいる。

いくら計算上は利益が出るとしても、確かな保証はないからだ。


だから、大学生のうちに不動産投資を始めた秋月さんの肝の据わり方に驚いている。

実家が裕福だといううしろ盾はあったかもしれないけれど、噂では銀行に必ず利益を生むと納得させて多額の融資を受けたようだし。


「そうか」


もうこの話は終わりにしてほしい。


「お待たせしました。帰りましょう」


秋月さんからノートを受け取ろうと手を出したものの、さらにページをめくられる。


「秋月さん?」
「懐かしいな。俺もこうやって勉強してた」


なにを言われるのかと思いきや、昔の自分を懐かしんでいたとは予想外だ。


「そうでしたか。私は秋月さんのような決断力も行動力もないので、いつか投資できたらという希望を持っている程度ですけど」


なんて、本当は今すぐにでも始めたい。

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