冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
しかし、資金も能力も不足していてできないのが現実だ。


「藤原。明日、暇か?」
「明日ですか……」


スケジュールを確認するまでもなく、一日暇だ。

けれど、休日に誘ってくれる男性や友人がいないとみずから明かすようで悔しくて、「えーっと」と手帳を出してスケジュールを確認する振りをする。

それにしても、暇だとしたらなにがあるのだろう。

精査する案件の現場視察にでも連れ出されるのか。

休日の人の流れを確認するために、休日出勤したことは過去にもあるのだ。


「大丈夫かと」
「それじゃあ十二時頃から空けておけ」
「わかりました。それでどちらに?」
「考えておく」


考えておくとは?

建設候補地がいくつかあるという意味なのかな。
でも、そうしたことは各部署でやるものだし。

よくわからなかったものの、「そうですか」と答えておいた。
そもそも秋月さんはよくわからない人だから。

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