スパダリな夫はケダモノな本性を隠せない
 だが、なんとか誤解も解けたことにより、二人はこれからも一緒にいられる。それが嬉しくて堪らない。

 しかし、付き合っている頃は、ここまで絶倫じゃなかったはず。
 そのことについても聞いてみると、彼は照れた顔をした。

「本当はずっと我慢していたんだ」

 結婚前、凪沙は仕事をしていた。それなのに抱き潰すわけにはいかないと制御していたという。

 その反動で、結婚してからは歯止めがきかなくなってしまったらしい。

 そんな理由だったのかと驚いていると、彼は耳元で囁いてくる。だが、その言葉が意味深すぎた。

「ねぇ、凪沙。君をいっぱいかわいがる時間が増えたね?」
「へ?」

 素っ頓狂な声を上げると、彼は顔を上げて見下ろしてくる。

綺麗な目がゆっくりと細くなり、とてもセクシーだ。いつもならドキドキしてこれからのことを考えて鼓動が早くなるのだが……。
 今はなんだか危険な香りがしているように感じる。気のせいだろうか。

綺麗な笑みを浮かべる彼を見つめていると、口角がくいっと上がるのが見て取れた。
 
「でも、安心して。これからはちょっとだけ自粛する」
「え?」
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