御曹司様はあなたをずっと見ていました。
「梨沙、おはよう…どうしたの泣きそうな顔をして…」
ドアを開けると、ソファに座り、振り向いた進一郎さんがいたのだ。
「進一郎さん…これは…現実ですよね?…夢じゃないよね?」
進一郎さんは驚いた表情で私を覗き込んだ。
「…梨沙、恐い夢でもみたの?」
夢では無かった。
きっと、あまりにも幸せ過ぎて不安になってしまったのかも知れない。
「進一郎さん…なんか幸せ過ぎて…この幸せがずっと続くか…なんか不安なんです。」
進一郎さんは、私の両手をしっかりと掴んだ。
「梨沙、僕はこれからずっとずっと梨沙を守るために傍にいるよ。だから僕を信じて、もっと頼ってくれるかい。」
進一郎さんの手はとても温かい。
私も信じたい。
ずっとずっと進一郎さんの傍にいたい。