年下御曹司の箱入り家政婦
「だけど、玲央。
パパとママは絶対離婚はしない!
だから諦めろ。」

「やだっ、僕はママと結婚するんだ。」

玲央は頑なに私に抱き着いて離れようとはしない。


「じゃあ、こうしよう。
ママをかけて公園でサッカー対決だ」

櫻ちゃんはサッカーボールを持ってくると
余裕の笑みを浮かべながら言った。

「·······」

玲央はいつも全く歯が立たないサッカー対決に首を縦に振れないでいた。

「どうした?玲央。
もしかして勝てないと
怖気づいてるのかな?」


「そんなことないよ!
サッカーなんて簡単だよ!
パパには絶対負けないんだからっ」

負けず嫌いなところまで
櫻ちゃんソックリだ。
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