原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
「アビゲイル様、申し訳ありませんでした……」
「心配しないでいいの、アーノルドは闇落ちなんてしないから。
彼には転生した事を話したの」
「……」
「『乙花』のなかでの彼の行動を話したら、ビックリされてしまったわ。
どうして王太子である自分が、祭りの夜に自らオスカーの後を付けるの?って。
有り得ないでしょ、尾行をするなら専門の人間に任せるよ、って笑われたわ」
謝罪している立場でありながら、ロザリンドは
彼女の笑顔に見とれた。
普段はすましているのに、笑うとこんなに可愛くなるなんて。
アビゲイルのポテンシャルが半端ない。
「ミシェルの事も話したの。
オスカーを苦しめる為に彼女に近付かないで、って。
ミシェルなんて名前も顔も、知りもしない男爵令嬢に近付くわけないのに、と驚かれたわ。
彼は自分からはオスカーに敵対行動を取る事はない、と断言してくれた。
……昨夜、お祭りの打ち上げ花火を彼の部屋から見たわ」
「心配しないでいいの、アーノルドは闇落ちなんてしないから。
彼には転生した事を話したの」
「……」
「『乙花』のなかでの彼の行動を話したら、ビックリされてしまったわ。
どうして王太子である自分が、祭りの夜に自らオスカーの後を付けるの?って。
有り得ないでしょ、尾行をするなら専門の人間に任せるよ、って笑われたわ」
謝罪している立場でありながら、ロザリンドは
彼女の笑顔に見とれた。
普段はすましているのに、笑うとこんなに可愛くなるなんて。
アビゲイルのポテンシャルが半端ない。
「ミシェルの事も話したの。
オスカーを苦しめる為に彼女に近付かないで、って。
ミシェルなんて名前も顔も、知りもしない男爵令嬢に近付くわけないのに、と驚かれたわ。
彼は自分からはオスカーに敵対行動を取る事はない、と断言してくれた。
……昨夜、お祭りの打ち上げ花火を彼の部屋から見たわ」