雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「えーと、あの、お風呂って裸で入りますよね」
クスッと拓海さんが笑う。
「そうだね。普通に考えると全裸だね」
「という事は私も、拓海さんも、その……」
「俺とそういう事するの嫌?」
「嫌というか、恥ずかしくて。それに大好きな拓海さんの裸を見てしまったら、それだけじゃすまなくなりそうで」
「すまなくなるだろうね」
「あの、えーと……」
拓海さんに抱かれたいとは思っていたけど、いざそうなってみると心の準備が……。だって私、そういう事するの十年ぶりだし。拓海さんをちゃんと満足させられるんだろうか。拓海さんを失望させるような事になったら……。
不安な事ばかりが浮かぶ。
でも、拓海さんがせっかく言ってくれたんだし……。
お風呂でイチャイチャもしてみたいし。
ああ、でも……。
「やっぱり、やめておこうか」
私が渋っているから、拓海さん、気を遣ってくれたんだ。
拓海さんはいつも私の気持ちを大事にしてくれる。
私のいくじなし。
本当は拓海さんに抱かれたいのに。
「映画でも観ようか。実はこの部屋、映画のDVDが置いてあるんだ」
拓海さんがソファから立ち上がり、テレビボードの中を覗き込む。
「おっ、懐かしいのがあった! ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ主演『恋におちて』1984年公開。これはハリウッド映画だけど、日本人の好みにあった映画だよな。奈々ちゃんは当然知っているだろ?」
拓海さんがDVDを手に取る。
もちろん、観ている。
若いころのメリル・ストリープがとても可愛いし、ロバート・デ・ニーロも素敵で、不倫の話だけど、二人のピュアな恋心を描いた切なくなる一作だ。
拓海さんと映画を観るのはきっと楽しい。
でも、今夜はそうじゃない気がする。
拓海さんの優しさに甘えてはダメだ。勇気を出さなきゃ。
「あの、拓海さん。やっぱりお風呂、一緒に入りましょう」
クスッと拓海さんが笑う。
「そうだね。普通に考えると全裸だね」
「という事は私も、拓海さんも、その……」
「俺とそういう事するの嫌?」
「嫌というか、恥ずかしくて。それに大好きな拓海さんの裸を見てしまったら、それだけじゃすまなくなりそうで」
「すまなくなるだろうね」
「あの、えーと……」
拓海さんに抱かれたいとは思っていたけど、いざそうなってみると心の準備が……。だって私、そういう事するの十年ぶりだし。拓海さんをちゃんと満足させられるんだろうか。拓海さんを失望させるような事になったら……。
不安な事ばかりが浮かぶ。
でも、拓海さんがせっかく言ってくれたんだし……。
お風呂でイチャイチャもしてみたいし。
ああ、でも……。
「やっぱり、やめておこうか」
私が渋っているから、拓海さん、気を遣ってくれたんだ。
拓海さんはいつも私の気持ちを大事にしてくれる。
私のいくじなし。
本当は拓海さんに抱かれたいのに。
「映画でも観ようか。実はこの部屋、映画のDVDが置いてあるんだ」
拓海さんがソファから立ち上がり、テレビボードの中を覗き込む。
「おっ、懐かしいのがあった! ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ主演『恋におちて』1984年公開。これはハリウッド映画だけど、日本人の好みにあった映画だよな。奈々ちゃんは当然知っているだろ?」
拓海さんがDVDを手に取る。
もちろん、観ている。
若いころのメリル・ストリープがとても可愛いし、ロバート・デ・ニーロも素敵で、不倫の話だけど、二人のピュアな恋心を描いた切なくなる一作だ。
拓海さんと映画を観るのはきっと楽しい。
でも、今夜はそうじゃない気がする。
拓海さんの優しさに甘えてはダメだ。勇気を出さなきゃ。
「あの、拓海さん。やっぱりお風呂、一緒に入りましょう」