雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
茶色のコートを着たお母さんが「はあ、疲れた」と言いながらベッドの側の椅子に腰かける。それからここに来るまでの道のりが遠かったという話を一方的に始める。
うわっ、お母さん、久しぶりに会ったけど、相変わらずお母さんって感じ。一人でいつも三人分は話しているよね。
でも、そんなお母さんにほっとする。
「あら、美味しそうな鮭のホイル焼きね」
私の昼食にお母さんが視線を向ける。
私の頭の怪我よりも鮭のホイル焼きに興味があるって……。
なんか、心配かけたらどうしようって思っていたのがバカバカしい。
「中島さん、失礼します」
お母さんに話しかけようとしたタイミングでお医者さんが入って来た。
「早めに退院したいとの事でしたよね?」
確認するように先生が私を見た。
えっ? そんな事言ってない。
むしろ長く病院にいたいぐらいなのですが。
「そうなんです。できれば今日退院させたいんですけど、大丈夫でしょうか?」
お母さんが先生に話しかける。
ちょっと、お母さん、いつそんな話を?
「大丈夫ですよ。怪我の方は軽いですから。中島さん、気分が悪くなったりしてませんよね?」
先生がこっちを見る。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、退院で」
そんなにあっさり退院?
「お世話になりました。ありがとうございます」
お母さんがお医者さんに頭を下げた。
先生がスタスタと忙しそうに病室を出て行く。
「奈々子、良かったわね。退院だって」
お母さんがにっこりと微笑んだ。
うわっ、お母さん、久しぶりに会ったけど、相変わらずお母さんって感じ。一人でいつも三人分は話しているよね。
でも、そんなお母さんにほっとする。
「あら、美味しそうな鮭のホイル焼きね」
私の昼食にお母さんが視線を向ける。
私の頭の怪我よりも鮭のホイル焼きに興味があるって……。
なんか、心配かけたらどうしようって思っていたのがバカバカしい。
「中島さん、失礼します」
お母さんに話しかけようとしたタイミングでお医者さんが入って来た。
「早めに退院したいとの事でしたよね?」
確認するように先生が私を見た。
えっ? そんな事言ってない。
むしろ長く病院にいたいぐらいなのですが。
「そうなんです。できれば今日退院させたいんですけど、大丈夫でしょうか?」
お母さんが先生に話しかける。
ちょっと、お母さん、いつそんな話を?
「大丈夫ですよ。怪我の方は軽いですから。中島さん、気分が悪くなったりしてませんよね?」
先生がこっちを見る。
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、退院で」
そんなにあっさり退院?
「お世話になりました。ありがとうございます」
お母さんがお医者さんに頭を下げた。
先生がスタスタと忙しそうに病室を出て行く。
「奈々子、良かったわね。退院だって」
お母さんがにっこりと微笑んだ。