オリオンの夜明け〜一生大切にするから〜
『私にはお母さんが二人います。一人は私を産んでくれたママ。もう一人は、未央ちゃんという私を育ててくれたお母さんです。未央ちゃんは、いつも美味しいご飯を作ってくれたり、髪を結ってくれたり、…………。
………………………………………………。』
読み進めていくうちに、すぐに視界が、ぼやけてくる。
「俺が読んでやるよ。ここの言葉が俺、すごく好きでさ……」
春樹が、作文用紙を私の手元から受け取ると、
読み上げていく。
「私は、未央ちゃんのことが大好きです。いつも優しくて笑顔が素敵で、料理も上手で仕事もバリバリこなす憧れの人です。そんな私の自慢の未央ちゃんの事を、いつか、お母さんって呼ぶのが私の夢です」
春樹が、読み終わると、私の身体ごとキツく抱きしめた。春樹の唇が、耳元に寄せられる。
「俺と星香の家族になってよ」
素直になれない、私は何も言えない。本当は、春樹の側にいられるなら、ずっと側に居たい。星香のお母さんになれるものなら、ずっとずっとなりたかった。
言葉の代わりに、涙はとめどなく溢れ続けていく。春樹が、私から少しだけ身体を離すと、そっと頬に触れる。
「未央、いまからキスするから。俺と結婚したくなかったら、引っ叩けよな」
春樹が、目を丸くした私を見ながら、意地悪く笑った。
ゆっくりと近づいてきた、春樹の二重瞼を眺めながら、私は瞳を閉じた。
………………………………………………。』
読み進めていくうちに、すぐに視界が、ぼやけてくる。
「俺が読んでやるよ。ここの言葉が俺、すごく好きでさ……」
春樹が、作文用紙を私の手元から受け取ると、
読み上げていく。
「私は、未央ちゃんのことが大好きです。いつも優しくて笑顔が素敵で、料理も上手で仕事もバリバリこなす憧れの人です。そんな私の自慢の未央ちゃんの事を、いつか、お母さんって呼ぶのが私の夢です」
春樹が、読み終わると、私の身体ごとキツく抱きしめた。春樹の唇が、耳元に寄せられる。
「俺と星香の家族になってよ」
素直になれない、私は何も言えない。本当は、春樹の側にいられるなら、ずっと側に居たい。星香のお母さんになれるものなら、ずっとずっとなりたかった。
言葉の代わりに、涙はとめどなく溢れ続けていく。春樹が、私から少しだけ身体を離すと、そっと頬に触れる。
「未央、いまからキスするから。俺と結婚したくなかったら、引っ叩けよな」
春樹が、目を丸くした私を見ながら、意地悪く笑った。
ゆっくりと近づいてきた、春樹の二重瞼を眺めながら、私は瞳を閉じた。