オリオンの夜明け〜一生大切にするから〜
春樹の唇が私の涙を掬いながら、何も纏っていない私の身体にゆっくりと首元から胸元へと下りてくる。慌てて、私は起き上がって、身体に毛布を巻きつけた。
「ダメ!今から朝ごはん作って、星香を学校に送って、10時からは大事な会議よっ、春樹も起きて!」
春樹が、目を丸くしてから、クククッと笑った。
「負けず嫌いで、完璧主義な妻と秘書には、俺は、一生頭が上がりそうもないな」
そう言いながらも、春樹は上半身を起こすと、私を、ぎゅっと抱きしめた。
そして、首元に唇をよせられて、一瞬チクンとする。
「春樹っ」
顔を赤くした私を、満足気に眺めながら、春樹が子供みたいに、にんまり笑った。
「今日から、一生、俺のモノだってシルシ」
「ばか」
「未央の、ばかも久しぶりに聞くと、なかなかいいね」
春樹が、私の額にこつんと額を当てて、私達は顔を見合わせて笑った。