暑い夏は冷たい晴に恋をする

苦しくて苦しくて、一瀬先生をたたくとようやく離れて、可愛くないことに私は、ぜーはーっと酸素を採り入れている。


「ヘタクソ」


苦しそうな私の前で、満足そうに笑う先生はもうテレビの中の人レベル。



「なっなっ…なっ」



何も言葉が出ない私をそっちのけに先生は窓から外を見て、もうすぐ始まりそうなキャンプファイヤーを見ている。




「へぇ。思ったよりおっきい組木なんだね。」



立ち上がって窓から覗いてみると、人よりも高い組木が皇帝の真ん中に置かれていて、4人ぐらいの人が火をつけようとしている



「文化祭楽しかったか?」



うん。すごく楽しかった。でも複雑な気持ちにいっぱいなった。大谷くんのことも。先輩のことも。でも、浮気してるみたいに思われそうで、一瀬先生にはいえなかった。




「うん。、すっごく楽しかったです。」



嘘じゃない。思わず笑みがこぼれてしまうぐらいには楽しかった。

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