暑い夏は冷たい晴に恋をする


はい、あっという間に3日目です。だって。一日目は一瀬先生は別のクラスに付き添っちゃったし、2日目は、別の班について行ってしまった。


その間一言も喋れてない!桜木さんとこうくんのおかげで楽しいけど、先生と喋れないのは不満である。



「なっちゃん、一瀬先生と喋れなくて不満なんでしょ」


顔を覗き込んで来た桜木さんの顔は相変わらず美しい。ちなみに、桜木さんは文化祭の時にであった明先輩と付き合い、音速のように別れた。


なんかとんでもないクズだったらしい。


「ふっ不満っていうか、ちょっとは喋りたいなって…」



3日目にしてようやく一瀬先生を見つけたのだが、女子に囲まれて、なかなか近づけない。展望台に行くのは最後だから、夕方までに先生と話したい。


「仕方ないわね。ほら、行くよ」


桜木さんに手を引かれってあっという間に一瀬先生の輪の中心に入ってしまった。みんなの視線が痛い。


「あの子でしょ?一瀬先生連れ回してるって言う生徒」


聞こえてるよー、少し恥ずかしいけど、桜木さんがせっかく連れてきてくれたんだ。一瀬先生にしか聞こえない距離で話しかけた。


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