暑い夏は冷たい晴に恋をする

「えっと…明先輩に合わせて欲しいです」


「あ?」


狭山先輩があからさまに不機嫌になった。なんでよ。まぁたしかに、仲介人っていい気分にはならないか。


「すみません…。実は友達が明先輩と話したいらしいんですけど、連絡出来ないらしくて」



「あー、そゆこと。うん、いいよ」


良かった!承諾してくれて、狭山先輩も大方予想は着いてるだろう。あの子だろうなって


「じゃあ明後日の放課後は?」


明後日?バレンタインまで1週間なので、試作をしようと思った日だ。まぁ、今日やればいっか。


「わかりました。じゃあ明後日の放課後。忘れないでくださいね」


「待って」


去ろうとすると呼び止められた。なんだろ?


「そのネックレス」


先輩は私の首元に手を伸ばし、一瀬先生から貰ったネックレスをなぞった。


「これは…っン」


首周りを触れられ時々耳に手が伸びる。くすぐったくて変な声が出る。それを楽しむかのように先輩は私の首や耳をなぞっていく。
< 170 / 202 >

この作品をシェア

pagetop