暑い夏は冷たい晴に恋をする

「落ち着いてよ!なっちゃん誘ったのは僕なんでなっちゃんのこと責めないでください!」


こうくんが私を庇ってくれたことで、痴話喧嘩(?)はすぐに収まった。


「二度と誘うなよ」


また冷たく言い放つ先生にいいかえそうとしたのをこうくんに止められた


「そっそういえば、先輩と遊びに行くって言ってたよね!」


なんで今その話を?しかも遊びに行くんじゃなくて、桜木さんのお手伝い!


「先輩?」


おっ!一瀬先生が反応してくれた!これは嫉妬してくれる可能性あり?


私があんなに甘いクリスマスを過ごして、今まで何度かキスをしているのに、一瀬先生の気持ちに確信を持てない理由がある。


ひとつは毎回毎回、突き放される現状に戻されること、1番大きいのは、「好き」って言われてないもん!「待ってて」みたいな期待させるようなこと言っといて!


告白されてないもん!


「えっと、遊びというか、お出かけです」


嘘じゃない。私がこんなに振り回されてるんだから、一瀬先生もちょっとぐらい嫉妬してよ!

「へー。随分仲良しなんだな。」


おっこれは期待出来そう?嫉妬してるかな…?

「へへー!実は最近和解して仲良くなったんです!明後日出かけようって話してて!」



「聞いてないから。」


ちょっと喋りすぎたかな?嫉妬して欲しくてついつい口が滑った。


「まぁまぁなっちゃんその辺で!じゃあ、一瀬先生もさよーならー」


「お幸せに」



オシアワセニ…?何それ…なにそれ、何それ!全く嫉妬してないじゃん!


「なっちゃんいくら嫉妬して欲しいからってやりすぎだよ」


「でも何も嫉妬してくれてないよ!堅物め!」


「いや、どう見ても…あーもう、とにかくなっちゃんも悪い!話題を出した俺も悪い!」

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