暑い夏は冷たい晴に恋をする
「んー、そうですね。強いて言えばリップとか欲しいですね!」
「今のリップの色も可愛いけど、違う天野ちゃんも見れるならいっか」
なっ!なんだそりゃ。って先輩はあからさまにからかってる顔をして、笑っているのを堪えられてない。
「先輩こそ、なにか欲しいものあるんですか」
「俺?俺もリップ欲しいな。と言っても保湿用だけどね」
先輩の顔に欠点なんかないのに、これ以上良くする気か。世の男が泣いちゃうよ。
「明ー、こっから別行動しよう。俺たちあっちの店行くから」
「はーい、お手柔らかにね」
明先輩はヘラヘラと手を振っている。まぁたしかに、桜木さんと2人にしてあげたいよね。私たちがいたらできない話もあるだろうし。
「じゃあ行きましょうか」
「え?意外と2人っきりになるの乗り気だった?」
「何言ってるんですか。桜木さんに気を使ってくれたんですよね。ありがとうございます」
勘違いかもしれないけどでも、桜木さんのためになるなら嬉しいや。