暑い夏は冷たい晴に恋をする
「お待たせー!」
「全然!あれ、先輩は?」
え?さっきまで一緒にいたのに…。ひょっとして迷子?
「えっもしかして迷子じゃ…」
「なわけねぇだろ」
後ろから軽く頭を叩きながら先輩が登場した。少し痛いじゃないか…
「何してたんだ?」
明先輩が狭山先輩に聞くと「ちょっとな」といい、隠し持っていた袋から先程見ていた飴缶を取りだした
「え!それ!」
驚いているあたしの口に先輩の手が伸びてレモン味が広がった。
「さっき見てたしな。どうだ?美味いか?」
「美味しいですけど…これ高いやつですよね?申し訳ないです」
「いいんだよ俺が買いたくて買ったんだから、貰って」
先輩は少し誇らしげに笑っており可愛らしさもある。
「すごい美味しそー!缶の柄もかわいいね」
「うんすごく美味しいよ!」
口に広がる甘酸っぱい味とこのなんとも言えない感情に少し笑みがこぼれてしまう