暑い夏は冷たい晴に恋をする
「遊び?はっ、よくそんな余裕があるわね。前回のテストまた成績下がったでしょう?何をそんなに怠けてるの?」
成績?そういえば堤先輩って頭もいいらしい。というか成績下がったからって遊んだっていいじゃん。息抜きは必要だよ。
「すみません。次は戻します」
先輩の顔はいつもより少し大人っぽくて、なんだか知らない人みたいだった。いつもにこにこしてくれるから、少し怖かった。
「戻す?ほんと随分呑気ね。サトミは来月からうちのプロジェクトリーダーになって、かずみは、全国模試1位、T高校も合格確実なのよ。」
サトミさんとかずみさんはおそらく兄弟なのだろう。随分優秀な家庭なんだなぁ。
「なのにあなたは…偏差値の低い学校に通うわ、成績は落とすわ、何様のつもり?」
偏差値低いって…一応進学校なんだけどな…
「はぁ、来年から大学生なのに、言ったわよね、お母さんあなたは医者以外は認めないって。何も出来ない子なんだからそれぐらい何とかしなさいよ」