暑い夏は冷たい晴に恋をする

堤先輩医者になりたいのかな…?でもそんな風には見えないし、なんか悲しそうな顔をしてる。というか…



「ちょっと!あなたお母さんですよね!?実の息子になんてこと言うんですか!」



「あなた誰?」


私が荒らげた声に歩いてる人がみんな振り返ってしまった。でも気にしない。


「後輩の天野と言います。堤先輩がなんにもできない子なわけないでしょ!そしたら私はなんなんですか!先輩より勉強出来ないし、スポーツもできない、先輩ほど見た目が整ってもないし、優しくもない!」



「おい、天野…」


「先輩もなんで言い返さないんですか!先輩いい所いっぱいあるんですよ!」



今日1日一緒にいて、狭山先輩のいい所を沢山見つけてしまった。


ずっと桜木さんと、明先輩を気にかけてくれた。メイク用品のお店に一緒に来てくれた。先輩は保湿用のリップが欲しいって言ってたけど、買ってなかったし、探してすらなかった。ご飯の時も私が答えずらいことを先輩が遮って守ってくれた。


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