暑い夏は冷たい晴に恋をする
「そんな事言わないでよ。一瀬先生だけ特別に上げてるんだから。」


特別という言葉を使う朱里先生は策士だと思う。


「はっきり申し上げますが迷惑です。僕、好きな人いるので、そういうのは結構です。」


好きな人!?聞き間違いじゃないよね?好きな人って言ったよね?


「そう…」

朱里先生は私をちらりと見ると、鼻で笑った。

「こんな子のわけが無いわよね。まぁ、そういうことならこれは持ち帰りますわ。失礼します」

なっなんなんだ。私のことをバカにしすぎではないか?


しかしそれよりも…


「先生好きな人いるの!?」


「さあな?朱里先生を追返すためだよ」


私だったりしないかな?そんな期待が胸を脹らます。
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