ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 木製だから割れないし、少しぐらい乱暴に扱っても問題はない。この間、お菓子を外に持ち出して食べたらとても喜んでいたから、外で使う時にもいい。

「シアが選んだものなら、なんでも喜ぶさ」
「それなら嬉しいですけど」

 アンセルムのことは、とても可愛いと思う。
 あんな弟がいたら、きっと目に入れても痛くないほど可愛がった。イリア元王太后のことがあっても、アンセルムを手放せないでいるエドの気持ちがわからなくもない。

「俺はどうしようかな――」

 シアが支払いを済ませるのを待ち、再びぷらぷらと歩き始める。エドの目は、左と右を行ったり来たりしていて、なにを買うべきか真剣に見定めているようであった。

「魚を買って帰るわけにもいかないしな」
「僕が持って行ってあげたら、傷まないけど」

 新鮮な魚はおいしいが、ここから運ぶわけにもいかない。なにも思いつかないと、エドが苦笑いした時だった。

「エドさん、ナイフを売っています」

 シアが指さした先に、ずらりとナイフが並んでいた。
 国内で見るものと少し違うデザインだ。折り畳み式のナイフの柄には、鮮やかな色合いで海の生物が描かれていた。

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