ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
シアの方は立ち上がることができずに、ぺたりと床に座り込んだまま。シアの膝の上では、マルが気持ち悪い……と呻いている。
「もう少ししたら落ち着くよ。そうだろ、シャーミル」
「沖に出たら、揺れも少しおさまります。マル様、気分が悪いようでしたら、少し空を飛んでみてはどうでしょう? 涼しい風に吹かれれば、いくぶん楽になるかもしれません」
シャーミルは、天使であるマルに対しても、丁寧な態度を崩さない。相手が、ハムスターみたいな外見だからといって、侮ることはしなかった。
「うぅぅぅ、そうするよ……」
「気をつけてね!」
ふわり、とマルは飛び立ち、そのままふらふらと飛んで行ってしまう。シアの居場所はわかるだろうから、多少離れても問題はないだろう。
「夏に花火を上げるんだけどさ、船の上から見るのはいいぞ」
こちらは、海風に心地よさそうに目を細めながらイドリスが言う。
夏の終わりに、この街では花火大会が開かれるそうだ。人魚達も、その時には海面に出てきて花火見物をするらしい。
「その頃、もう一度こっちに来る? もう、来年の話になっちゃうけどさ」
「それはちょっと難しいと思うの」
「もう少ししたら落ち着くよ。そうだろ、シャーミル」
「沖に出たら、揺れも少しおさまります。マル様、気分が悪いようでしたら、少し空を飛んでみてはどうでしょう? 涼しい風に吹かれれば、いくぶん楽になるかもしれません」
シャーミルは、天使であるマルに対しても、丁寧な態度を崩さない。相手が、ハムスターみたいな外見だからといって、侮ることはしなかった。
「うぅぅぅ、そうするよ……」
「気をつけてね!」
ふわり、とマルは飛び立ち、そのままふらふらと飛んで行ってしまう。シアの居場所はわかるだろうから、多少離れても問題はないだろう。
「夏に花火を上げるんだけどさ、船の上から見るのはいいぞ」
こちらは、海風に心地よさそうに目を細めながらイドリスが言う。
夏の終わりに、この街では花火大会が開かれるそうだ。人魚達も、その時には海面に出てきて花火見物をするらしい。
「その頃、もう一度こっちに来る? もう、来年の話になっちゃうけどさ」
「それはちょっと難しいと思うの」