ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
ここに呼び出してどうするのだろうと思っていたら、先に口を開いたのはイドリスだった。「あんた」という呼び方に、こちらもどう対応すべきか一瞬頭を悩ませる。
「あんた、シアとどんな関係?」
「どんなって」
問われて、答えに窮した。シアとの関係――今まで深く考えたことなどない。いや、考えることを放棄してきたと言った方が正解なのかもしれない。
最初の出会いはひどかった。シアに帰れとも言い放った。シアには、帰る場所などなかったのに。
もしかしたら、と思う。
最初の出会いでつまずいていなかったら、彼女との関係はもう少し形の違うものになったかもしれない、と。
「……友達になってほしい、と言ったことがある」
あれは、ベラの店のカウンター。式典前に大急ぎで抜け出し、そう告げた。
式典が始まる前に、自分とシアとの間になんらかの繋がりを作っておかねばならないと思ったから。
「友達、ねぇ」
はん、とイドリスは鼻を鳴らす。信じていないと主張しているかのようだった。
「あの人はさ、今までずっと不幸だった。知ってる?」
「俺が調べさせたことなら知っている……本人の口から聞いたことはない」
「あんた、シアとどんな関係?」
「どんなって」
問われて、答えに窮した。シアとの関係――今まで深く考えたことなどない。いや、考えることを放棄してきたと言った方が正解なのかもしれない。
最初の出会いはひどかった。シアに帰れとも言い放った。シアには、帰る場所などなかったのに。
もしかしたら、と思う。
最初の出会いでつまずいていなかったら、彼女との関係はもう少し形の違うものになったかもしれない、と。
「……友達になってほしい、と言ったことがある」
あれは、ベラの店のカウンター。式典前に大急ぎで抜け出し、そう告げた。
式典が始まる前に、自分とシアとの間になんらかの繋がりを作っておかねばならないと思ったから。
「友達、ねぇ」
はん、とイドリスは鼻を鳴らす。信じていないと主張しているかのようだった。
「あの人はさ、今までずっと不幸だった。知ってる?」
「俺が調べさせたことなら知っている……本人の口から聞いたことはない」