ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 ダレンの話では、最近、人魚達の暮らしている住居の近くに、大きな魔物が住み着いたという話だった。その魔物は、魚を食べてしまうらしく、近頃では魚の獲れる量が減っているのだという。

「だから私一匹も釣れなかったのかしら」
「シアが下手なだけだと思う」

 シアの言葉に、すかさずマルが突っ込んでくる。下手なだけって言い方ひどい。

「――なあ。シアは毒物には詳しいんだっけ?」
「そうでもない……と思う」

 イドリスに問われて、シアは思案した。毒物に詳しいとか詳しくないか以前に「治れー!」で魔力を注げばどうにかなってしまうというのが現状である。

「毒物には詳しくないけど、今回の病気は毒物と呪いが合わさったものだと思う」
「だろうね。他の地域の人魚達はどうなんだろうな」

 イドリスが先程、他の地域で暮らしている人魚達はどうなのかとダレンに問いかけていたのはそのためらしい。

「連絡が来ました。他の集落では、似たような病の感染は見受けられないそうです」

 しばらくして、ダレンが他の集落からの連絡を持って戻ってきた。

(……となると、この住居の近くだけってことになるわね)

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