ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 ならば、近隣に住み着いた魔物と関係があるかもしれない。とはいえ、一度偵察は必要だ。

「イドリス、どんな魔物なのか見に行かないとだめよね」
「そうだね。僕が見に行こうと思うんだけど」
「私も行った方がよくない? こういうのって、私達の管轄でしょ」

 イドリスもシアも、互いの能力についてはよく知っている。たぶん、海の魔物に対峙するためには、ふたりの協力が必要だ。

「おい、シアが行く必要あるのか?」

 側で聞いていたエドは渋い表情になったけれど、シアは迷わずうなずいた。

「シアが行くなら、行くしかないか」
「あなたが行くなら俺も行くしかないんですが、海の中で俺の魔術通じると思います?」

 なぜか、エドとヨアキムのふたりもついてくる気満々である。

「エドさん達まで来る必要あります?」
「あるに決まってるだろ? シアがいなくなったら、困る」

 と、直球の返事が返って来た。彼の言葉に、深い意味はないのだろう。
 シアがいなくなったら困るのは、女神との契約が失われてしまうかもしれないから。
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