ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「私、普段はルイダーン王国じゃないところで暮らしているので。そりゃ、手を貸してくれって言われたら貸すのはかまわないんですけど」

 イドリスのところから、シアに連絡が届くまで魔術の通信手段を用いたとしても一日以上はかかってしまう。
 そこからシアが出発する支度を調えて、ルイダーン王国に到着するまでさらにもう一日か二日。
 もしかしたら、もたもたやっている間に、致命的な事態が発生してしまうかもしれない。

「だから、今のうちに原因があるなら取り除いてしまった方がいいと思うんですよ。もちろん、イドリスを信用していないわけじゃなくて」
「呪いを解くのはできるけど――瘴気なら、シアの方が確実だよね」
「瘴気が発生しているのなら、それを浄化しないといけないし。発生してしまった魔物も退治しないといけないし」

 魔物によっては、慎重にかからなければいけない可能性も大きい。けれど、今、抵抗できる手段があるのだから今のうちに対応しておくべきだ。

「とりあえず、今日は様子を見るだけ。すぐに退治できるとは限らないし」

 イドリスの言葉に、ダレンはようやくしぶしぶとうなずいた。

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