ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「こっちについてきてるか?」
「ついてきてますよ!」
直接傷をつけたエドと、エドをとらえるのを邪魔したヨアキムは、ばっちり敵として認識されたようだ。すぐ近くにある人魚の集落は頭から消し飛んだようで、魔物はエド達を追いかけてくる。
「――ヨアキム、頼んだ!」
「任せてください!」
海面が見えてきた。ここからは一気に海上に出なければ。エドはヨアキムの身体を左腕で抱えた。そして、ヨアキムが魔物に向かって魔術を放つ――生み出したのは、風の刃。
水中で放たれたそれは、魔物を攻撃するのではなく、放ったヨアキムと抱えているエドを反動で海上へと押しやった。一気に空気中に躍り出て、身体にかかる重さが増したのを覚える。
「お前らそこどけっ!」
ちょうど着地点にいたイドリスに向かい、エドは叫ぶ。ヨアキムとふたり、砂浜に足を突くのと同時に、背後から「ザパアッ」という大きな水音が響いてきた。
* * *
永遠にも感じられるほど長い時間が過ぎた頃――海面が大きく揺れた。
「お前らそこどけっ!」
鋭いエドの声がする。どけってどこにだと迷う間もなく、ぐいと腕を引っ張られた。
「ついてきてますよ!」
直接傷をつけたエドと、エドをとらえるのを邪魔したヨアキムは、ばっちり敵として認識されたようだ。すぐ近くにある人魚の集落は頭から消し飛んだようで、魔物はエド達を追いかけてくる。
「――ヨアキム、頼んだ!」
「任せてください!」
海面が見えてきた。ここからは一気に海上に出なければ。エドはヨアキムの身体を左腕で抱えた。そして、ヨアキムが魔物に向かって魔術を放つ――生み出したのは、風の刃。
水中で放たれたそれは、魔物を攻撃するのではなく、放ったヨアキムと抱えているエドを反動で海上へと押しやった。一気に空気中に躍り出て、身体にかかる重さが増したのを覚える。
「お前らそこどけっ!」
ちょうど着地点にいたイドリスに向かい、エドは叫ぶ。ヨアキムとふたり、砂浜に足を突くのと同時に、背後から「ザパアッ」という大きな水音が響いてきた。
* * *
永遠にも感じられるほど長い時間が過ぎた頃――海面が大きく揺れた。
「お前らそこどけっ!」
鋭いエドの声がする。どけってどこにだと迷う間もなく、ぐいと腕を引っ張られた。