ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「かまわない。明日にでも設置させよう」
「やった!」

 エドの返事に、アンセルムは目を輝かせる。
 翌日には、アンセルムの部屋の前に餌台が設置されたということを、後日改めて遊びに来たアンセルムが教えてくれた。
 

 シアとアンセルムの交流は、こんな形で始まった。
 時々、アンセルムはエドの許可を得てからシアのいる離宮を訪れる。逆に、シアが先方にお招きされることもある。

「シアお姉様とマルのクッキー、王宮の菓子職人に負けないくらいおいしいです」

 なんて、嬉しがらせることを言ってくれるものだから、会う約束をする度にせっせと世話を焼いてしまう。
 事前にエドの許可が必要なのは、アンセルムがどこにいるのかをきちんと把握しておく必要があるからという理由だけではない。シアがしばしば離宮を離れているからだ。
 なにしろ、シアは離宮で薬草園や家庭菜園の世話をしているだけではなく、他にも仕事があるのだから。

「ベラさん、おはようございます!」

 ポーションと家庭菜園でとれる作物のおすそ分けを持って、シアが訪れたのは、ここガラティア王国の王都リスヴェンの中心地にあるポーション屋だった。
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