ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
もしかしたら、真実を告げないのは間違っているのかもしれない。アンセルムの微笑みを見て、ふとそんな気がした。
「悪いな、シア。レシピは頼む――あの人に、不自由をさせるわけにはいかないからな」
俺は甘いらしい、と付け足したエドは苦笑い。自分を殺そうとした人に不自由をさせるわけにはいかないなんて、たしかに甘いかも。
(しかたないわよね、アンセルム様のお母上なんだもの)
魔女一族の者として、この国に魔女達の居場所を作ろうとしたイリアのやったことは間違っていた。けれど、アンセルムにとって最愛の母であることは誰にも否定はできない。
「あら、ヨアキムさんはどうしたんですか?」
エドとアンセルムを見送って仕事の続きに戻ろうとしたら、ヨアキムがまだそこに立っていた。難しい顔をした彼は、シアをじっと見ている。なにも言わずにこちらを凝視しているので、どうかしたのかと思った。
「いえ、失礼しました」
そう言い、シアに頭を下げてから、ヨアキムも主の後を追いかける。ひとり、いやマルとふたり残されたシアは首を傾げた。
「ヨアキムさん、どうしたのかしら」
「悪いな、シア。レシピは頼む――あの人に、不自由をさせるわけにはいかないからな」
俺は甘いらしい、と付け足したエドは苦笑い。自分を殺そうとした人に不自由をさせるわけにはいかないなんて、たしかに甘いかも。
(しかたないわよね、アンセルム様のお母上なんだもの)
魔女一族の者として、この国に魔女達の居場所を作ろうとしたイリアのやったことは間違っていた。けれど、アンセルムにとって最愛の母であることは誰にも否定はできない。
「あら、ヨアキムさんはどうしたんですか?」
エドとアンセルムを見送って仕事の続きに戻ろうとしたら、ヨアキムがまだそこに立っていた。難しい顔をした彼は、シアをじっと見ている。なにも言わずにこちらを凝視しているので、どうかしたのかと思った。
「いえ、失礼しました」
そう言い、シアに頭を下げてから、ヨアキムも主の後を追いかける。ひとり、いやマルとふたり残されたシアは首を傾げた。
「ヨアキムさん、どうしたのかしら」